コラム
2024年01月12日

無認可保育園との違いは?認可保育園で認可を受けるための条件を解説!

無認可保育園との違いは?

保育園というと認可保育園と無認可保育園があります。両者にはどのような違いがあるか、よくわからない人もいるでしょう。ここでは認可保育園について、詳しく解説します。認可保育園として認められるためには何が必要か、無認可保育園とはどこが違うのかについてまとめましたので参考にしてください。

認可保育園と無認可保育園の違い

保育園で認可の有無でどのような違いがあるかについてみていきます。児童福祉法には保育園設置に関する基準がいくつか用意されています。その基準をすべてクリアしているのが認可保育園、満たしていないのは無認可保育園です。

設置基準

「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」を満たしているかどうかの違いがまずあります。基準は多岐に及びます。まず職員です。施設ひとつ当たり2名以上配置しなければなりません。また年齢によって比率も決められています。0歳児の場合、保育士1人当たり担当するのは3人、1~2歳児は6人といった感じです。

また設備面積基準も設けられています。0~1歳児の場合、乳児室1.65平方メートル以上必要です。また2歳以上の園児が入所する場合には、保育室や遊戯室、調理室園児1人当たり1.98平方メートル以上という条件をクリアしなければなりません。

保育料

認可されるとくにもしくは自治体から補助金を受けられます。しかし無認可だと補助金の交付はありません。このため無認可の方が認可と比較して、保護者から徴収する保育料は高めになりがちです。認可されている場合、徐々金の支給があるので保護者から徴収する保育料は少なく設定できます。世帯年収や生活保護を受けているかなどをベースにして、個別に保育料が決定します。

無償化の対象

2019年10月から幼児教育・保育料無償化制度が始まりました。この無償化の対象も認可と無認可で異なるポイントです。たとえば3~5歳を対象にした保育園の場合、認可されていると給食費や通園送迎費などを除く利用コストが無償化されます。一方無認可だと認可保育園の保育料の全国平均額を無償化します。ただし無償の対象は全員ではありません。保育の必要ありと認定された世帯が対象になるので、注意してください。

 

認可保育園と無認可保育園の特徴

認可と無認可とでは、基準や料金システムなどいくつかの面で違いが出てきます。また両者で異なるメリットデメリットがあるので、特徴を踏まえてどこに入園させるか検討したほうがいいでしょう。

認可保育園のメリットデメリット

いくつかの基準を満たしているので、施設が広く子どもたちをのびのび遊ばせることが可能です。また幼児教育・保育料無償化制度が施行されたので、利用料のかなりの部分が無料になり経済的な負担は軽減されています。一方で長時間保育などフレキシブルな対応をしてもらえないのはデメリットといえます。11時間までと決められているので、延長保育などお願いできないのは世帯によっては厳しいポイントです。保育内容について制約がある点も留意しなければなりません。

無認可保育園のメリットデメリット

無認可の場合、国の定めたルールに従わなくてもいいので、自由度の高い保育サービスが受けられます。延長保育で夜遅くまで預かってもらえる、朝早くから登園させられるといった施設も見られます。また無認可の場合、オリジナルの教育を行っているところも少なくありません。親御さんの教育方針に合致する保育園も見つかるかもしれません。無認可の場合、補助金がつかないので利用料は割高の傾向です。また敷地が狭い、保育士のレベルが低いなど園によって当たりはずれがある点も考えなければなりません。

 

認可保育園の基準について

認可保育園として認められるためには、幅広い基準をクリアしなければなりません。園児の数や先生の数のほかにも、多様な条件をクリアする必要があります。

経営者について

保育園を設置する経営者ですが、法人税や消費税、固定資産税などの税金、社会保険料を滞納している人はなれません。また手形交換所での取引停止処分を受けて2年以上経過していない、直近6カ月間で不渡り手形もしくは不渡り小切手を出した人も対象外です。さらに年間運営費の1/12に相当する金額を預金で有していなければならないので注意してください。

設置場所の条件

保育園を設置する場所にもいくつか条件があります。定員に対して一定の広さの面積を有している、建築基準法42条の条件を満たしている、避難経路が2方向確保されているなどです。また建物は新耐震基準を満たしていることも条件の一つです。

施設長の条件

認可を受けるためには、施設長を設置しなければなりません。施設長を務める人にも一定の条件が設けられています。保育士資格を持っている人、認可保育園もしくは認定こども園で2年以上常勤職員としての職歴のある人が対象です。保育所長等研修もしくは社会福祉施設庁資格認定講習課程を修了していること、社会福祉主事の資格があるなどさまざまな条件を満たさないといけません。

 

まとめ

認可保育園も無認可保育園も、それぞれにメリットデメリットがあります。無認可でも子どもの教育上おすすめの保育園もありますので、慎重に見極めて子どもにマッチする保育園を見つけるといいでしょう。

「株式会社ASPEN」では市原市に保育園moaを運営しています。子どもファーストの運営を心がけていて、ゆったりと安全に過ごせるような保育園づくりに努めています。家庭的な雰囲気づくりを心がけているので、興味のある方は一度お問い合わせください。